ここ数年で 食品工場では
異物混入対策として
「X線異物検出機」が
使われるように なってきました!
以前、主流として使われていた
アルミやガラス、石など
幅広い異物を検出できるのが
その理由です!!
もちろん!
金属の検出に関しては
X線よりも 精度が高いです!
ではX線とは
どんなものなのでしょう??
X線とは 電磁波の一種で
波長という電波の 波の長さが
0.01 ~ 10 nmのものです。
※1nm = 0.000001mm
※発見者の名前を取って
「レントゲン線」と
呼ばれることも あります。
波長の長さとは こんな感じ
波の間隔 = 波長の長さです!
波長は長さによって こんな風に
色んな種類に 分けられます。
「ムム!」
「可視光線の 紹介しちゃって
いいんですか?」
「いいんです!!」
可視光線は 人の目で
見える(可視) 波長(光線)です!
僕らが色を 認識できるのは
光があるから なんです!
色には それぞれ 反射する
波長の長さが 違っていて
この長さの違いで
色の違いを 認識しています!
上のイラストの 文字の色は
虹の色と 同じ順番に 並んでるよ!
虹は下から 紫⇒青⇒緑⇒黄⇒赤 の
順番になってるから
いつか 虹を見る 機会があれば
注目して 見てみて!!
この順番は波長の長さが
関係してるんだよ!
ちなみにX線は 波長が短いので
物を透過(通り抜け)し易いのです!
そして X線異物検出機に
商品を通過させると
レントゲン写真のように
中身が透けて 見えるよ!
あっ!「異物あった★」
次に X線異物検出機の原理ですが
X線が 物を透過する性質を
利用して 電磁波が透過した
量の違いで 異物かどうかを
判断しています!
商品の中に異物が 混じっていれば
そこだけ X線が透過されずに
吸収されるから
何かおかしいよ!って
教えてくれます!!
そして機械の画面に 検知した部分が
赤く囲われて 表示され
ここに異物あるよ!って
一目で わかるように なっています。
ただ!異物の密度が低く
X線で 透過しやすい物は
異物として 検知することが
できません・・・
ところで?
X線という「放射線」を食品に
照射して 大丈夫なのでしょうか??
X線異物検出機は
基本的に 動かしている間は
X線を照射しっぱなしです・・・
安心して下さい!
X線を遮蔽すると言われている
鉛が入った 漏洩防止カーテンで
X線を照射している 部分を
何重にも 覆っているので
機械の外側に 放射線が
漏れ出すことは ありません!
定められている X線照射量は
0.1 Gy 以下!1 Gy = 1 Sv
そして 通過させる商品も
X線の照射部を短時間( 1 秒以内)に
通過するので 食品に放射性物質が
とは言え!漏洩防止カーテンに
使用されている「鉛」は
有害、有毒な物質なので
必ず!包装された 商品を
通過させるように しないと
デンジャラスです!
余談になりますが
1.3mSv/ 3 ヶ月間を 超える場合は
管理区域を 設けなければならない!
※電離放射線障害防止規則
と定められているよ。
あっ!それと
X線装置等は 設置工事開始の
30日前までに 労働基準署長に
届出を しないといけないよ!
一昔前まで
X線と言えば「レントゲン」を
思い浮かべて いましたが
今では その検査を
食品にする 時代になりました。
これから食品工場は
どんな進化をするのだろうね?
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まだまだ!
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