おっす!
ここまでの投稿で 毒性を表す
色んな指標として ARfD や ADI
そして LD50 について
記事を 書いてきました!
※初めて読む方は
このテーマの①から 読んでね!
最終話になる 今回は
この毒性を表す 指標の違いが
齎した 悲劇について
記事を 書きたいと 思います!
まだ 記憶に新しい
2013 年末に 起きた大きな
日本の 大手食品会社で働く
日本人が 意図的に 食品に
という 食品への農薬混入事件(涙)
実は この事件に ARfD と LD50 が
関係しているんです(驚)
どんなものかと 言うと・・・
ある会社の 冷凍食品から
異臭がすると(涙)
全国各地から お申し出があり
原因を 調査したところ・・・
マラチオンと言う 農薬が異常なほど
(15,000 ppm) 検出されました(驚)
※1 ppm = 1 mg / kg
(1 kg 中に 1 mg 含まれる)
※15,000 ppm = 15,000 mg / kg
= 15g / kg (1 kg 中に 15 g 含まれる)
食品 1 kg に農薬が 15 g も
含まれていたら 大問題だよね(汗)
ちなみにマラチオンの
LD50 は 1,400 mg / kg
ARfD は 2 mg / kg
AID は 0.03 mg / kg です!
※毒性の指標については
上に 書いているのは
1 kg 当りの 数値だから
体重 20 kg の 子供を 想定すると
LD50 は 28,000 mg / kg
ARfD は 40 mg / kg
AID は 0.6 mg / kg になります。
細かな数値や 計算は置いといて
LD50 を 基準に見ると
食品から検出された
濃度(15,000 ppm)では
基準値内に 収まっています(驚)
ただ・・・
ARfD や ADI を 基準に見ると
大きく 基準値を 超えています(汗)
この指標の違いで
当初、体重 20 kg の子供が
一度に コロッケを 60 個 食べないと
健康に 異常を及ぼさない!
※LD50 で 毒性を判断。
と 発表していたのですが・・・
ARfD で 毒性を 判断するべきだ!
と 指摘を 受けて(汗)
発表した翌日に コロッケを
8 分の 1 食べると 吐き気や腹痛
などの 症状を引き起こす
可能性がある!と
大きく 危険性を 修正しました(汗)
そして・・・
商品回収に 繋がっていきます(涙)
毒性の指標が 違うだけで
これだけ大きく
判断が 変わってしまうのです(驚)
やはり食品に 関しては
危険性を示す 数値の LD50 ではなく
24 時間 以内という 短期間の
安全性を表す 数値である ARfD を
指標にしないと いけないよね!
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実は・・・こうやって分けられていたんです!毒薬・劇薬と毒物・劇物!!
まだまだ!
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