今回は
異物調査のエピソードについて
書きたいと 思います!
先日アボカドを一つずつ
X線異物検出機に通していたら
その内の 3 個が
「異常あり」として 排斥され
中身を確認すると・・・
丸くて 硬い異物が
アボカドの中に埋まっていました!
ここから 混入経路を
特定して いくんですが
まずは 異物が何なのか?を
調べないと始まりません・・・
専門の調査機関に 依頼して
特定してもらうのが
1 番 確実なのですが
時間が かかってしまいます・・・
専門機関に依頼するか?どうか?は
異物の混入経路や
拡散性を見極め判断します!
名探偵コナンみたいに
推理して いくのです!
さあ!やってみましょう!!
今回 発見された 異物は
こんな 形をしていました!
ここから どうやって
混入経路を 特定するのか?
というと・・・
まずは 異物を見て!
どこから 混入した?
可能性が 高いのかを予想します!
今回の異物はアボカドの中に
埋まっていた事と
形が 球状だったので
生産ラインで 何かが破損して
混入した ものではないと
想像できました!
何かが 破損したと すると
もっと先が尖った
歪な形になることが多いです。
そして 原料の洗浄や
皮ムキみたいな 前処理作業
カット作業がない商品だったので
工場の中で 何かの作業中に
異物が付いてしまった
というよりは工場に持ち込む前に
異物が付いていた可能性が高いと
推測できました!!
どんどん工藤新一・・・
いや真相に 近づいています!
次に発見された 3 つすべての
異物に 磁性がなかったことから
鉄のような 金属ではないと
いうことが わかりました!
じゃあ何?
石??
ということで
顕微鏡で 見てみたところ
表面が加工されたように
削られている事が わかりました!!
確かに石も
川などで 転がりながら
削られて 丸くなる事はあります。
そこで金属検出機に
この異物と その辺に落ちていた
「石」を 通過させたところ・・・
この異物は 排斥されましたが
倍ぐらいの大きさの石は
異物として 反応しませんでした。
ということで
石ではない事が判明しました!
じゃあ何?
もうここまでくれば
毛利小五郎を 眠らせて
真相を暴く 直前です(笑)
直径 2 mmの球で
石ではない・・・
何かの種??
でも金属検出機で 反応する・・・
球状の物・・・
何かの玉?
・・・弾??
もしかして 散弾銃の弾?
ということで 調べたところ
散弾銃の弾の「 9 号」が
直径 2 mmでした!!
しかも 弾には
鉛が使われている事が多く!
磁性はないけど
金属検出機には 反応するという
内容にも 辻褄があいます!
最終的には海外(メキシコ)から
仕入れているアボカドに周辺で
鳥なんかを狩るために使用した
散弾銃の弾が埋まってしまい(汗)
それが 僕らの工場で
発見されたという
結論になりました!
幸いにも X線異物検出機で
異物として 排斥できるので
作業前後の機械の動作確認を
しっかりして!
機械で確実に 取り除くという
対策を取りました!!
by 名探偵 mint (笑)
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