実は・・・こうやって分けられていたんです！毒薬・劇薬と毒物・劇物！！

mint

9年前

今回は名前が似てるけど

全然違う物・・・

毒薬 (どくやく) ・劇薬 (げきやく) と毒物 (どくぶつ) ・劇物 (げきぶつ) について

記事を書きたいと思います！

食品工場には置いてないけど

検査室とかにはあるよね(汗)

ヤバイよ！ヤバイよ！！

ってことで始めます(笑)

まず取り締 (し) まる法律ですが

毒薬と劇薬は旧薬事法 (きゅうやくじほう) で

毒物と劇物は毒物及 (およ) び劇物取締法 (とりしまりほう) で

指定 (してい) されています！！

※管理する法律が違うんだ(驚)

ちなみに薬事法は名前が変わって

「医薬品 (いやくひん) 、医療機器等 (いりょうききとう) の品質、有効性 (ゆうこうせい) 及び安全性の確保等 (かくほとう) に関する法律」

っていうめっちゃ長い

名称 (めいしょう) になってるよ(驚)

・・・話は戻 (もど) りますが(汗)

管理されている法律から考えると

医薬品や医薬部外品 (いやくぶがいひん)

(医師の処方 (しょほう) は必要なし)なら

毒薬・劇薬になって

そうじゃないなら

毒物・劇物になるんだね！！

そして・・・

毒薬と劇薬の違 (ちが) いですが

人体 (じんたい) への影響 (えいきょう) を基準に

区分 (くぶん) されています(驚)

例えば経口 (けいこう) (口から入る)なら

LD₅₀(半数致死量 (はんすうちしりょう) )が

30 mg / kg 以下の物を毒薬

その 10 倍の 300 mg / kg

以下の物を劇薬として分けています！

※毒薬の方が劇薬よりも毒性が強い！

LD₅₀？ mg / kg ？？

難しい言葉が出てきたけど(涙)

※詳しい説明は

残留農薬や毒性を評価する ARfD と ADI！そして LD₅₀ について②

を読んでね！

次に表示ですが

毒薬は黒地に白枠 (わく) ・白文字で

名称と「毒」と書くこと

劇薬は白地に赤枠・赤文字で

名称と「劇」と書くことが

義務付 (ぎむづ) けられています！

毒物・劇物はどうなのか？というと

毒物は赤地に白文字で

「医薬用外 (いやくようがい) 毒物」と書くこと

劇物は白地に赤文字で

「医薬用外劇物」と書くことが

義務付けられているんだ！

ちなみに毒物は毒薬よりも

少しだけ毒性が弱くて

LD₅₀が 50 mg / kg になってます！

※劇薬と劇物の毒性は同じで

300 mg / kg だよ！

最後に販売 (はんばい) ですが

毒薬・劇薬は 14 歳未満 (みまん)

毒物・劇物は 18 歳未満の者に

販売したらダメだよって

法律で決まっています！

そして購入 (こうにゅう) するには

氏名や住所など必要事項 (ひつようじこう) を

記入した紙に印鑑 (いんかん) を押さないと

売ってもらえないよ！！

それに毒薬・劇薬を取り扱 (あつか) えるのは

医師や薬剤師 (やくざいし) など専門的な

知識がある人に限 (かぎ) られ普通に店頭 (てんとう) に

並んでる物じゃないから

簡単には購入できないけどね！

っていうか普通は必要ないよね(笑)

ところで何故 (なぜ) ？そんなに厳重 (げんじゅう) に

管理されているのか？と言うと

たとえ・・・

医薬品になってる薬だとしても

使用方法と摂取量 (せっしゅりょう) を間違えると

毒薬になります！！

嘘 (うそ) かと思うかもしれませんが

僕らに馴染 (なじ) みの深い「食塩」でさえ

摂取する量によっては

命に関わります(涙)

余談 (よだん) になりますが食塩のLD₅₀は

3,000 mg / kg だから

※1 kg 当り 3 g 摂取すると

50 % の確率で死んでしまう・・・

50 kg の人なら 3,000 mg × 50 kg

= 150,000 mg (150 g)

150 g の食塩を一度に摂取すると

50 % の確率で・・・

チ～ン(涙)

体重が 20 kg の子供なら

たった 60 g の食塩が

命に関わるんだよ(驚)

ここまで読んでくれた

あなたならもう分かると思うけど

もしもあなたの会社に毒薬や劇薬

そして毒物や劇物があるなら

鍵 (かぎ) 付きの保管庫で厳重 (げんじゅう) に管理して

専門的な知識のある人しか

取り扱ったらダメだよ！！

残留農薬や毒性を評価する ARfD と ADI！そして LD₅₀ について① ～ ③

まだまだ！

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