一般生菌②

一般生菌と微生物検査②

昨日に引き続き

一般生菌の検査方法について

解説します!!

 

微生物検査に

(たずさ) わったことがない方は

一般生菌微生物検査①

読まないと??って なると思うので

先に ① を読んでね・・・

 

 

それでは

①を読んでいるのを

前提 (ぜんてい) で進めますよ!

※読み進めていて

分からない言葉が 出てきたら

補足として貼り付けている

内部リンクを見てみて!!

 

 

今回は具体的な

微生物検査の方法についてです!

 

じゃあ・・・

 

 

人参の検査をします(笑)

 

 

まずは人参を準備して下さい!

 

人参(検体)のイラスト

 

検査に必要な 10 g を採取 (さいしゅ) します!

冷凍食品の場合は

25 g 採取します!

 

人参サンプルをカットしたイラスト

 

採取した検体 (けんたい)   ( 10 g)を

フィルタ付きの

「サニスペックテストバック」

という専用の袋に入れます!

詳しくは

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

検体10gを計量しているイラスト

 

そして 採取した検体に

0.9 %の生理食塩水 (せいりしょくえんすい)

90 mℓ加えます!

※ 10 倍希釈(きしゃく) (薄める)ってことだよ!

詳しくは

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

冷凍食品の場合は 225 mℓ

 

検体に生理食塩水を90mℓ入れたイラスト

 

ここまで  (わか) りますか~?

詳しくは

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

 

次に この生理食塩水

検体が入った袋を専門の機械で

30 秒~ 1 分間 (くだ) きます!

 

検体を器械に入れて砕いたイラスト

 

詳しくは

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

これで ほとんど検査は終わり!

だから 後少し付き合って!!

 

袋の中は砕いた人参

生理食塩水 () ざった

液体になっています!

詳しくは

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

この液体を検査するのです!

 

袋にフィルターが付いてたよね?

 

これは 砕いた人参

採取する液体

混ざらないようにする

役目を果たします!

詳しくは

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

 

滅菌めっきん(全ての微生物を除去した状態)

されたピペットを使って

袋の中から 1 mℓ 採取します!

 

袋から検液を採取しているイラスト

 

菌数が多い場合は

さらに濃度を薄めていきます!

 

希釈倍率を変更しているイラスト

詳しくは

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

 

1 mℓ 採取した液体

シャーレ(ペトリ (ざら) )と呼ばれる

滅菌された専用の容器に

() らします!( 2 枚づつ)

※濃度を薄めた場合は

薄めた液体を垂らします!

 

シャーレに検液を1mℓ垂らしているイラスト

詳しくは

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

 

ここで 前回の投稿で解説した!

標準寒天培地 (ひょうじゅんかんてんばいち) が登場です!!

 

シャーレに採取した液体

標準寒天培地を流し込み

シャーレに培地を入れているイラスト

 

固まるまで待ちます・・・

詳しくは

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

 

このシャーレを

35 ℃±プラスマイナス 1 ℃(34 ~ 36 ℃)で

48 時間 ± 3 時間(45 ~ 51 時間)

培養 (ばいよう) します!

培養時間と温度については

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

シャーレの中で培地が固まったイラスト

 

(ふた) が逆さまなのは

熱い培地( 50 ℃前後)を入れたので

培地から出る湯気 (ゆげ) が蓋に付き!

蓋に付いた水滴 (すいてき)

培地に落ちるのを防ぐためです!

 

水分があると

微生物を培養するときの

条件に影響えいきょうするもんね()

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えっ?そんなにあるの??微生物が増える条件って・・・

さあ!水分活性微生物を制御しよう!!

 

そして いよいよ・・・

 

 

発育したを確認します!

 

もし発育していたら・・・

 

 

こんな感じになります!

 

一般生菌が発育したコロニーのイラスト

詳しくは

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

 

人参生理食塩水

10 倍に薄めたなら

1 つコロニー(集落 (しゅうらく) )があると

1 g中に一般生菌

10 個 居ることになります!

詳しくは

一般生菌微生物検査の補足

を見てね!

 

 

100 倍希釈なら 100 個

1,000 倍希釈なら・・・

 

 

1,000 個 居ます()

 

1,000 倍に薄めても

確認できるってことは

1,000 個ぐらいは 居るだろ?

って感じです!

 

 

一般生菌は 色んな菌の総称 (そうしょう) なので

一つでも居たら「アウト~!

とはなりませんが・・・

 

 

やっぱり

数は少ない方が 安心だよね?

 

 

何となく?微生物検査の

雰囲気 (ふんいき) は伝わりましたか??

 

 

これから他の食中毒

検査についても

順次 (じゅんじ) 、解説していく予定です!

 

お楽しみに!!

 

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本文の終わりを示すイラスト

 

まだまだ!

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